東北の更紗の紹介

更紗の起源はインドとされていて、ペルシャ、ジャワなどに伝搬しました。
日本には室町時代〜桃山時代ごろからジャワなどの更紗が入ってきたようです。
日本では江戸中期ごろから日本風の更紗が作られていました。

室町時代〜江戸時代に東南アジア、インドなどから入ってきた更紗、縞などを
「古渡更紗」として珍重されています。
残念ながら東北では古渡更紗はほとんど出ません。

東北では主に明治〜昭和のものが羽織裏や帯、長襦袢などに使われて出てきます。
和風にアレンジされていたりして、比較的安価なものが多く出てきます。

ここでは日本風の柄の更紗を「和更紗」、ヨーロッパ風の柄の更紗を「洋更紗」としています。

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綿更紗 (明治〜大正)



花やベーズリー(左)、鳥や羽など(中央)、
幾何学模様(右)の柄です。
獅子と花唐草(右)と
御神楽の衣装の一部(左)です。




和更紗です。
桜、鳥、蝶など。
洋更紗風です。
クジャク、唐草など。




花と格子などの柄です。
格子と花(左)と、
器、葉、富士の花(右)の柄。



綿更紗 (昭和初期前後)

 


  
洋更紗です。
桜、葉の柄です。 
  

  
しぼり柄の更紗です。
亀甲の中に菊(右)と、
コスモスのような花と唐草(左)です。
野球、六大学のマークなどが入った
珍しい柄です。

  

  
古鏡と唐草の柄です。
オウムのような鳥と花などの柄です。
  


絹更紗


  
花の中に鳥など(右)、タイル模様(中央)
小紋柄(左)です。
着物地幾何学模様(右)、
更紗写し(中央)、菱形模様(左)
です。

  

  
花紋です。
狐、龍、鳳凰などの柄です。
 

今でも更紗柄は身近にたくさんあります。
見回してみると楽しい発見があると思います。