その他の織物について

東北にはその地方の文化や環境によって、珍しい織物がいろいろ存在しています。
ほんの少しですがそれらを紹介したいと思います。


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庄内の真田帯(庄内帯)です。
縦糸が木綿、横糸が紙(反古紙)です。


グラデーションが綺麗です。


麻で作られた、刀などの箱を入れる袋です。
ゴツい作りで迫力があります。


科布の暖簾です。
シナノキの樹皮を繊維状にして織り上げたものです。


良い味が出ています。


庄内の紙布です。
紙縒りの糸が横糸に混ぜられています。
軽くて柔らかい地です。


起毛木綿の型染です。
木綿を毛羽立たせたもので、保温性に優れています。
独特の藍色をしています。


裂織の半纏です。
古くなった布を裂いて麻糸で織り上げたもので、
分厚く丈夫です。
主に浜着として用いられたようです。


南部の紫紺染めと茜染めです。
天然の染料なので少し褪色しています。
それぞれムラサキと日本茜の根で染めてあり、
非常に手間暇が掛かります。


酒袋です。
日本酒を造る時にもろみを入れて絞る袋で、
柿渋を塗って丈夫にしてあります。
革みたいになっているのが特徴です。


黄八丈です。
八丈島で織られる絹の草木染めで、各地で
同じような柄の織物が作られています。
例えば秋田では、ハマナスで染めた
秋田黄八丈があります。
これは戦後に作られた黄八丈風の織物です。